学校一のモテ男といきなり同居
「出て…行く……の?」


怖々、口に出してみる。


すると井上くんは、唇に弧を描いた。


「早く出ていけっつってたのは、お前だろ?なんで、そんな不安そうな顔してんだよ」


「それは…」


「つか、俺がいない方が、なにかと都合がいいみたいだしな」


「…え?」


「お前、白雪に目ぇつけられてるって?気づかなくて、ゴメンな」


「どどっ……どうしてそれを!?」


びっくりだよ!


井上くん、いつから知ってたんだろう。










「最初に言っとくな。日記、勝手に読んで悪かった」


…え。


えええぇーっ!!


「あたしの日記、いつ読んだのっ!?」


< 325 / 978 >

この作品をシェア

pagetop