学校一のモテ男といきなり同居
完全に見透かされているのか、井上くんはそんなあたしを見て、クスクスと笑っている。



……最悪。



「俺も、真央が好きー」



……信じられない。



なに、このウソっぽさ。



軽い……軽すぎる。









「あたしは……好きじゃないっ」


「そんな強がり言うなって」


「強がりじゃないから…」


そんなやり取りをしながらも、依然あたしは、井上くんの膝の上。


だってなんだか、意外と居心地がいい。


こんなの、矛盾してるんだけどね。



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