学校一のモテ男といきなり同居
「あたし、井上くんのこと好きじゃないもん」



プイと顔を背けてみるけど、井上くんはクスクスと笑っている。



「そーか、そーか」



あたしが思ってるのと逆のことを言うって、わかってるからこその対応だよね。



だったら、好きって言えばいいのか。



「そうだよ、好き好き好き!井上くんのことが、だ~い好き!」



全然心がこもってないような、言い方をしてみた。



ほら、めちゃくちゃウソっぽいでしょ?



適当に言ったつもりが……。









えーーーーっ!!



井上くんに頭をギュッとされてしまった。



「かわいーな、お前。なんだよ、やっぱ俺のこと大好きなんだ?」



「ちっ……ちがーうっ!!」



ジタバタと暴れてみるけど、押さえつけられえていて、起きあがることすらできない。


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