学校一のモテ男といきなり同居
「だって、逆のこと言ってるみたいに言うから…」


「…なんだって?聞こえねーよ。ハハッ」


井上くんは、あたしをからかうように笑う。


「や……もうっ」


井上くんを押しのけようとするけど、全然ダメで。







「あたしなんか、論外だって前に言ってたくせに!」


確か、そんなことを言ってたはず。


かわいい、とも言ってはくれたけど…。


「それは、性格のこと。顔は、好きだ」


「…はい?」


「心配しなくても、俺好みに変えてやるから」


「なっ…なんの話よ!?」


「付き合ったら、俺しか見えなくしてやるよ」


不意に体を離したかと思えば、


挑発的な顔で、見つめられる。


あたしを見下ろす、井上くんのこの角度は…


イケメン度が、ハンパない。


……やばい。


あたし……


もう、


ハマってしまったかもしれない……。


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