学校一のモテ男といきなり同居
って、顔だけにトキメいてるわけじゃないんだけど。



昨日も今日も、助けてくれたし、



悪態つきながらも、井上くんはいつもあたしの心配をしてくれる。



……こんなこと、他の誰にもされたことがないから。



余計に、意識してしまうのかもしれない。



しかもそれが、学校一のモテ男で。



好きにならない方が、難しいのかも……。



あたしだけは違うって思っていたけど、



厄介なことに、



どうも、好きになってしまったみたい。







「顔、赤いな。すげぇ、かわいい……」



そんな一声のあと、頬をそっと撫でられる。



体中に電流が走ったようにゾクゾクッとすると共に、なんだか不思議な感覚に襲われる。



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