学校一のモテ男といきなり同居
こんな風に真剣な顔をするときは、


いつもの井上くんじゃないみたい。


それが更に、あたしの気分を高揚させた。


……やっぱり、好きかも。


いつもは常に笑っているけど、真剣な話をするときは、マジメな顔をしていて。


そのギャップに、またドキドキしていた。







「今までなら、付き合ってる女が他のヤツとイチャついても、

他に代わりなんていくらでもいるし、なんとも思わなかった」



あたしはなんて言っていいのかわからずに、じっと黙って井上くんの話を聞いていた。



「女に関しては、頑張ったことないし……無駄な努力はしてこなかった」



「…………」



「だけど、真央は違う。自分からいきたいって思うし……

真央のことを知りたいのはもちろんだけど、もっと、俺のことも知って欲しいって思う」



ドキドキする……。



目を逸らせずに、見つめていると……。



「お前のことが、好きだ……本気だから……」



こんな風に告白されて、嬉しいのにまだ素直に喜べない。



それは、色んなことがひっかかってるからだよね。



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