学校一のモテ男といきなり同居
あたしってば、いつまで井上くんの膝の上に寝転んでたんだろう。


今さらながら、恥ずかしくなってくる。



「……白雪さんに、弁解…しないの?」



「それで諦めてくれるかなと思ったけど、甘かったな。

その女、突然転校したんだよなー……もしかしたら、真央にしたみたいに白雪がなんかしたのかも」



「どうなんだろうね……」



「ま、とりあえず俺たち両想いってことで。記念にキスでもしとくか」



井上くんは、ニヤッと笑ってあたしの肩を引きよせる。



それをあたしは、突っぱねた。







「きゃあっ!!あたし、好きなんて一言も言ってないけど!?しかも、キスって……やっぱり、チャラい……」



井上くんを軽くニラむと、歯を見せて笑っている。



「えー、だって顔に好きって書いてある」



「へっ!?」



書いてあるわけないんだけど、思わず顔をこすった。



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