学校一のモテ男といきなり同居
「キスさせろよなー……なんだよ、俺と付き合うの嫌?」



ちょっと拗ねたような顔で、チラッと見られる。



「だから!あたしは好きって言ってないし!それに、いきなりキスとか信じられないんだけど」



「ハイハイ、そしたら俺が一方的に好きってことで。気が向いたらキスしよーな?」



井上くんはニヤニヤしながらトーストをかじって、あたしから目を逸らした。












だ……ダメだ、あたし……井上くんのこの軽いノリについていけない。



キスが握手のような軽さ?



キスって、もっと……ムードがあるときにするとか、そーいう感じじゃないの?



はぁっ……。



井上くんの行動が、理解できない。



あたしとは、別の人種だ……。



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