学校一のモテ男といきなり同居
好きになるっていうのが、そもそもの間違い?



優しいところや、頼もしいところは好きだけど……



このノリが問題。



真面目なあたしとは、不釣合いだよね。









朝ご飯を食べたあと、自分の部屋で学校に行く準備をした。



玄関で靴を履いていると、後ろから井上くんが声をかけてきた。



「もう出る?チャリの後ろ、乗っていくよな。俺まだだから、あとちょっと待って」




「結構です!」



「マジか。ストーカーはどーする?怖いんだろ?」



ビクッ!



だけど、一緒に行くのもねぇ……。



「大丈夫だから」



「はぁ!?あんなにビビッてたくせに?」



井上くんは呆れた顔をしてるけど、今日はなんとなくひとりで行きたい気分なんだもん。



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