学校一のモテ男といきなり同居
ストーカーは怖いけど、昼間は人も多いし、もしなにかあれば周りに助けを求められるしね。



人もまばらな電車に乗り、スーツを着た女の人が座っている席の前に立った。



チラチラと周囲を確認すると、あたしの右斜め後ろに座っているスーツ姿の若い男の人が、薄笑いを浮かべながらあたしの方を見ている。




えっ、なに?



そして、左斜め後ろに座っている大学生風の男の人も、あたしを見てニヤニヤしていた。



あたしの隣に立った、おじさんが真顔で声をかけてきた。



「ねぇ、キミ……」



「キャーッ!!」



みんながチカンに見える!!



井上くんに言われたことが気になって、怖くなって叫んでしまった。



あ~ん!



こんなことなら、素直に自転車に乗せてもらえばよかった。









そのままダッシュで隣りの車両にうつるけど、



それでもまだ、みんながあたしを見ている。



こっ、怖いーっ!!



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