学校一のモテ男といきなり同居
「それに、さっきのウソだから」



「…ウソって?」



「動画は全くの別人で、ファスナー開けたのも俺じゃない。

今朝、開いてたからコッソリなおしてやろーと思ったら、偶然尻に手があたって…。

だからあれも、わざとじゃない」



「えええぇっ!そうなの!?それなら、早く言ってよ!! 」



「言えるよーな雰囲気だったか?」



「そうかもだけどっ。あたし、電車で色んな人にジロジロ見られて…明日から、もうあの電車に乗れない」



「悪かった…責任とるよ」



責任?



キョトンとしていると、井上くんがシャツのボタンを外し始めた。








えっ……なにしてるの?



井上くんはシャツを脱いでTシャツ姿になったあと、ズボンのベルトに手をかけた。



カチャカチャという金属音を、なんだか放心状態で聞いてしまう。


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