学校一のモテ男といきなり同居
「あー、そっか。先に白雪をなんとかしようと思ったのに、カッとなって言っちまった。

俺、忘れっぽいからさ~。ゴメンな」


舌を出して、ヘヘッと無邪気に笑っている姿を見ると、これまた憎めない。



ホント、得な性格だよね……。








「どーしようか……秘密で付き合う?ま、そーいうのもドキドキしていーかも」



机に片足を上げ、膝に頭をつけてニコッと笑う井上くんに、これまたキュン。



うー……あたし、どうかしてる。



「つっ……付き合わないから」



「またかよー。意地張んなよ。好きだろ?俺のこと」



「っ……アンタは、どっからその自信が出てくるわけ!?」



「長年のチャラ男のカン?わかるんだよ……相手が俺のこと、好きかどうかなんて」



ドキッ!



今度は急に真剣な顔になるし、その発言のせいでまたドキドキしてきた。



や……やばい。



しかも、顔が熱い……。


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