学校一のモテ男といきなり同居
「ちょっと、大切な話してた」



なんて、意味あり気な言い方をする。



そんな大切な話なんてしてたっけ?



「大切な話!?一緒に住んでるなら、家でもできるのに学校でわざわざ?」



女の子も、鋭くツッコんで聞いてくる。



「そ。再確認?でも、ダメだったなー。どうも俺が言うと、真実味がないらしー」



「ねぇ、なんの確認?教えてよ」



「お前が聞いても、面白くもなんともないって」



井上くんははぐらかしながら、そのままその子と階段を下りて行った。








……大切な話。



チャラ男、やめます。



って話のこと?



そんなの、言葉だけじゃ信じられないよ……。



だけど、さっきの子にハッキリ言わなかったところをみると、



やっぱり口だけなのかもしれない。



モヤモヤとした気分のまま、



あたしも自分の教室に行くことにした。


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