学校一のモテ男といきなり同居
「もう、からかわないでね……」



「からかってねーじゃん。ホラ…」



手を伸ばす郁実の腕の中に、そっと入ってみた。









力いっぱい抱きしめられるかと思ったけど、そうじゃなくて。



大切な物を扱うように、優しくあたしを包んでくれる腕に、安心感が増す。



「警戒しなくても、大丈夫だろ?」



「うん……思ったより、居心地がいいかも」



「真央……俺のこと、ギュってして」



「えっ……」



見上げれば、甘い表情であたしを見下ろす優しい郁実の顔が。



このドキドキ、やばいかも……。




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