学校一のモテ男といきなり同居
「自分でも、こんな風になるなんて思わなかった。やべ、緊張してる……」



あたしを見下ろしながら、フイと顔を背ける。



まさか郁実がそんなになるなんて思わなくて、驚いた。



「ホントに……?」



「おー。さっきは割と平気だったんだけど。今は、違うな……」



恥ずかしいのか、郁実の頬がじゃっかん赤い。



信じられない……。



「チャラ男も、照れたりするんだ」



「からかうなって言ったのは、お前だろ?そういう言い方、どーかと思うな」



頬をピンクに染めながら怒っている郁実が、めちゃくちゃかわいい。









「だって、かわいい……」



「は?かわいいとか言うな。それに、俺のことチャラ男とか言うなよなー。もう、真面目になるって決めたし」



「ホントに?郁実、モテるから心配……」



これが、あたしの本音。



今は好きって言ってくれてても、他の子にコクられたら、また違う子にいっちゃうんじゃないかって、



そういう不安が脳裏をよぎる。



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