学校一のモテ男といきなり同居
世界が変わるって、こういうこと?



今まで気にならなかったことが、気になって……



郁実との甘い時間を思いだすだけで、



なんだか優しい気持ちになる。



フワフワ、幸せな気分になってきて、



郁実の帰りが待ち遠しい。









早く帰って来~い!



そう願ってみれば、ちょうどいいタイミングで、



1階から郁実の声が聞こえてきた。



「ただいま~」



あっ!帰って来た!!



急いで自分の部屋から出たものの、すぐにまた部屋の中に戻った。



あたし、尻尾振ってる犬みたいじゃない?



郁実が帰ってきて、こんな風に嬉しそうに出迎えたら、それこそアイツの思うツボのような気がしてきた。



…うん。



ここは、自分の気持ちを落ちつかせるためにも、一呼吸置こうかな……。



< 419 / 978 >

この作品をシェア

pagetop