学校一のモテ男といきなり同居
だけど、これは聞いておかなくちゃ。



「郁実くんを……連れていくんですか?」



突然すぎるよ……。



あたしだって驚いてるし、郁実のショックは計り知れない。



郁実があんな風にして逃げるなんて……。



「そのつもりで来たんだが、なにか不満でも?」



ジロリとニラまれた。



ひええぇっ!!







「いえっ……そういうわけじゃ……」



「井上専務!娘が郁実くんのことを気に入ってしまって……。

できたら高校を卒業するまで、郁実くんをウチで預かることにしてはどうでしょう」



お母さん、ナーイス!!



普段は鬱陶しいって思ってた、お母さんの郁実くんびいきな発言だけど、



今は大歓迎!



とっさに思いついたのかどうか、



あたしが気に入ったっていう理由は、いただけないけどね……。



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