学校一のモテ男といきなり同居
「キミも……」



「えっ……あっ、はい!」



あたしもお説教されちゃう!?


ピンと背筋を伸ばすと、おじさんは郁実のいる2階に視線を上げた。



「郁実のことを気に入ってくれてることは嬉しいが……。

アイツよりマシな男は、世の中にたくさんいるからね。早く目を覚ましなさい」



ええっ!?



そんなこと、ない……よ。



あたしの中で……



どんどん、郁実の存在がすごく大きくなってる。



少なくとも、今のあたしにはアイツが必要で……。



あたしの前からいなくなるなんて、考えられない。



それに、おじさんにそんな言い方をされたら、



少なくとも、郁実のフォローにまわりたくなった。







「こんなこと、実のお父さんに言うのは失礼ですけど、郁実くんのこと、最初は大っ嫌いだったんです」



「ほお……」



おじさんは顔色を変えることなく、あたしの話を聞いている。



さすがに自分の子供のことを、そんな風に言われたら怒っちゃうかな。



そう思ったけど、あたしは自分の気持ちを正直に話してみることにした。



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