学校一のモテ男といきなり同居
「そうですけど……郁実の夢は、世界一のアーティストになることだから。あたし、その夢を応援したいんです。

もしデビューできても、学生だし、芸能活動はセーブするつもりって言ってました」



「世界一のアーティストか……アイツも、デカくでたな」



おじさんはなんだか楽しそうにククッと笑うと、あたしを真っ直ぐに見つめてくる。




「郁実はまだ子供だから……理想で、物を言ってるんだろう。それに、彼女にはいい顔をしたいだろうしな」



「そういうんじゃないです……」









「もし仮にデビューできたとしても、大人の都合に振りまわされる。郁実がなにを言っても、きっとまるめこまれる。

自分の意志と反したことが、たくさん起こるのが芸能界だよ」



「そんな……」



あたしだって、よく知らないから……反論できない。



もしかしたら、おじさんの言う通りなのかな……。





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