学校一のモテ男といきなり同居
「あたしは、どうすれば……」



思わず、聞き返していた。



胸がザワつく。



結果的に、郁実の夢を阻止することになる。



だけど、あたしの思いは遂げられる……。



葛藤するけど、今は完全に自分の気持ちが勝っている。



郁実が離れて行くなんて、嫌だよ……。



やっぱり、ずっとあたしの側にいて欲しい……。









「郁実は、ああ見えて繊細なところがあって。寝不足になると、すぐに体調を崩す。

オーディションの前日、キミが朝まで相手すればいい。簡単なことだよ」



「朝まで相手って……えっと、それは……」



「キミのお父さんには言えないが……郁実のことだ、もうキミに手を出してるよな?

キミの方から、郁実を誘って欲しい。朝まで相手とは、そういうことだ」


……え。


ええーっ!?


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