学校一のモテ男といきなり同居

「照れろよ」



「ちょっと！わけわかんない注文つけないでくれる？」




あたしだって、十分照れてます！




だけど今は、考え事をしているせいもあって、表に出てないだけ。




「うん。もっとこう……俺と一緒にいて、ドキドキしてる感じが欲しい」




ええっ!!




「突然、なに言い出すの!?」




郁実はあたしを見て、かわいくにっこりと微笑む。




この笑顔に、何度キュンとさせられたか……。



ホントに、ドキドキしてるんだけどな。



「だってなー……俺が親父についていくなんて発想があること自体、間違ってるし。

俺の彼女なら、「絶対に行かないで！」ぐらい言えって」



「それは……思ってるけど……」