学校一のモテ男といきなり同居
おじさんがあたしの前にしゃがみこみ、顔を覗きこんでくる。



「近くで見ると、ホントにかわいいね……ウフッ、僕好みの白くて柔らかい肌……」



ゾクッ……。



不気味な表情を浮かべ、あたしの頬を触る。



「嫌っ……」



ガクガクと震える手で抵抗してみるけど、全く効果なんてない。



「今、家に誰もいないよね?入ってもいい?」



いいわけないでしょ!!



って言いたいのに、硬直してしまって言いかえすこともできない。



しかも……それを知ってるってことは、郁実やお母さんが家を出るのを、ずっと見てたってことになる。



怖っ!!



辺りを確認するけど、誰も歩いていない。



叫べば周りの家の人が気づくかもしれないけど、ビビりすぎてそれもダメ。



ああ……情けないっ。







ストーカーが、ドアのカギをゆっくりと回すと、



カチャっと、解錠される音がした。



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