学校一のモテ男といきなり同居
「あー、クソ……やっぱり、放っとけねーじゃん。俺、もうお前残して出かけるとか、できねーよ。どうしてくれんだよ……」
口悪く言うけど、なんだか口調は優しくて。
そっと背中にまわる手に、ほうっとため息が漏れる。
「ストーカーは、郁実が退治してくれたから、もう大丈夫……」
「だけど、また同じよーなヤツが現れるかもしんねーし」
「そんなこと言って、郁実は……今日みたいに、すぐ忘れるんだよね」
あたし、こんな状況でひねくれたことを言ってる場合じゃないのに。
だけど、安心したからか、すごく甘えたい気分になってくる。
自分でも、不思議なんだけど……。
「なにをだよ……俺、なんか忘れたっけ?」
「別に……」
「ハッキリ言えよ。わかんねーから」
強引に上を向かされて、顔がすごく近くなったから、恥ずかしくて目を逸らした。
だけど、郁実の視線をすっごく感じる。
「見ないでよ……」
「言えって」
「……すぐ、忘れるでしょ?郁実は、今、楽しいって思うところに……すぐに、行っちゃう……」
「……え?」
自覚がないの?
だから、そうなんだよ……。
「おじさんが言ってたみたいに、今、楽しければそれでいい。郁実は、そういう人なんだ……」
口悪く言うけど、なんだか口調は優しくて。
そっと背中にまわる手に、ほうっとため息が漏れる。
「ストーカーは、郁実が退治してくれたから、もう大丈夫……」
「だけど、また同じよーなヤツが現れるかもしんねーし」
「そんなこと言って、郁実は……今日みたいに、すぐ忘れるんだよね」
あたし、こんな状況でひねくれたことを言ってる場合じゃないのに。
だけど、安心したからか、すごく甘えたい気分になってくる。
自分でも、不思議なんだけど……。
「なにをだよ……俺、なんか忘れたっけ?」
「別に……」
「ハッキリ言えよ。わかんねーから」
強引に上を向かされて、顔がすごく近くなったから、恥ずかしくて目を逸らした。
だけど、郁実の視線をすっごく感じる。
「見ないでよ……」
「言えって」
「……すぐ、忘れるでしょ?郁実は、今、楽しいって思うところに……すぐに、行っちゃう……」
「……え?」
自覚がないの?
だから、そうなんだよ……。
「おじさんが言ってたみたいに、今、楽しければそれでいい。郁実は、そういう人なんだ……」