学校一のモテ男といきなり同居
「見て……た、の?」



「いや…なんとなく。すぐ助ければよかったんだけど、目が慣れるまで時間かかったし。

下手に動くと、ふたりとも殺られると思って、様子をうかがってた」




「そうだったんだ……」




あのとき、部屋の中に郁実もいたんだと思うと、



なぜか安心できた。



ストーカーの気持ち悪い行為も、少し和らぐ気さえしてくる。










「郁実こそ……あたしが、汚くない……?」



「え……」



「あんなヤツに、ココ……舐められた……。すっごく、気持ち悪かった……ココも……いっぱい……」



想像したくないのに、感触がよみがえってくる。



あたしは頬と首を差したあと、そのまま顔を覆ってうずくまった。



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