学校一のモテ男といきなり同居
「真央、先に入っていいから。俺はここで待ってる」



郁実があたしの背中を押す。



「うん……ありがと」



お風呂に入っている間、郁実はお風呂の外で待っていてくれたみたい。



上がったあと、入れ替わりで郁実もお風呂に入った。



リビングで待つのはやっぱり心細かったから、お風呂の外で待ってた。



そしたらシャワーだけ浴びて、すぐに出てきてくれた。










「ふー、もう2時か。真央、疲れたよな」



色々してくれた郁実の方が、きっと疲れてるはずだよね。



それに、明日はオーディションの日。



早く寝ないと、体調崩しちゃう……んだよね。



「もう、寝よ」



「そだな……ひとりで、大丈夫?」



郁実が心配そうにあたしを見つめてくる。



なんとなく不安だけど、ずっと郁実を起こしてるわけにもいかないしね。



「うん。ストーカーは捕まったし、もう大丈夫だよ」



笑って、自分の部屋に戻った。



あたしがウソつくとき、郁実はすぐに見破っちゃうからな……。


あたし、うまく笑えてたかな。


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