学校一のモテ男といきなり同居
電気を消して、ベッドにもぐりこむ。



――カタッ。



うっ!!



風で窓の外で音がしただけなのに、ビクッとしてしまう。



――ミシッ。



部屋のどこからか、そんな音が聞こえた気がする。



あー……ダメ、やっぱり怖い……。










なんだか、落ち着かない。



あたしはベッドから出て、部屋の扉を開けた。



そして、郁実の部屋の扉をそっと開ける。



部屋の電気は、まだついていて。



ベッドの上で寝転がっていた郁実が、あたしの方を向いた。



「……どした?寝れねーの?」



「郁実こそ……まだ、起きてたんだ」



「まーな。なんか、落ち着かねー。色々あったし、まだ興奮してんのかも……」



そう言って、胸に手をあてる。



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