学校一のモテ男といきなり同居
――ガチャッ!!


ことわりもなく、突然ドアを開けた。



カーテンは閉まったままで、部屋の中はまだ薄暗い。



ったくいい気なもんよね。



他人の家で初日からこれだけ爆睡できるって、相当図太い神経の持ち主だよ。



同級生の女子の家で暮らせるって時点で、そうなんだろうけど。







あたしは井上くんが寝ているベッドまで近づき、その表情を確認した。



……うわっ。



あまりにキレイな寝顔に、つい見とれそうになる。



ホントにキレイな顔してる……。



しゃべらなきゃ、いいのにね。



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