学校一のモテ男といきなり同居
冷たいペットボトルを、郁実の首筋にピトッとあてる。



「うわっ!!」



さすがにこれには、郁実も反応せずにはいられなかったみたい。




驚いてあたしを見ているけど、



「えへへー」



と笑いながら、郁実にペットボトルを手渡した。



なんだかふて腐れた顔で、あたしからペットボトルを受け取ると、そっぽを向いてしまう。










「いっぱい泣いたから、喉乾いたよね?」



郁実のとなりに座ってそう言うと、



「泣いてねーし」



ってボソッと呟く。



「うん……心が乾いてるよね」



あたしがそう言うと、ポカッと頭をたたかれた。



「痛っ!!ちょっ……なんなの!?」



「フざけてんのか?」



クサいことを言って笑ってくれるかと思ったのに、本気でイラッとした顔をされた。



< 502 / 978 >

この作品をシェア

pagetop