学校一のモテ男といきなり同居
「俺がかわいいっつったら、かわいーの」



有無を言わさず、顔から取り払われる手。



かなり顔が熱いから、きっと真っ赤なはず。



「やだっ、こんな赤い顔…見られたくないの」



「こーすれば、見えない」











言葉の意味を理解する前に、郁実の唇があたしのに触れた。



ホントに軽く、ちょんって感じで。



「きっ……キス……した!?しかもこんなところで!?みんなに見られるよ」



「誰も見てねーよ」



囁きながら…もう一度、重なる唇。



今度は、さっきより長く…。



甘いキス……。



肩を軽く掴まれて、背中越しのフェンスに体重を預ける。



目を閉じたまま、だんだん鼓動が早くなっていくのを感じる。



あたしの頭の中は、



もう…郁実でいっぱいになってしまった。



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