学校一のモテ男といきなり同居
自転車に乗って、郁実のお腹に腕をまわしてピタッとくっつく。
「おっ、素直~。いつもそうならいいのに」
「落とさないでよね」
照れ隠しに、反抗的な言い方をしてしまう。
「おう」
郁実はあたしの気持ちを知ってか知らぬか、そのまま自転車を走らせた。
門を出たところで、カメラを構えた報道陣に遭遇。
「井上くん!!ちょっとでいいから取材させてくれないかな!?」
声をかけられたけど、郁実はその場をスル―。
「無視して大丈夫!?」
「別にもう話すことないし。どうせ、またヒーロー扱いだろ?」
「……え?」
てっきり、ヒーローって呼ばれて喜んでると思ったから、その言い方が意外に思えた。
「真央を助けたのは、ヒーローになりたかったわけでもなんでもないから。彼氏として、当然のことだろ?」
ドキッ。
頼もしい言葉に、胸が高鳴る。
返事を返すように、
ギュッと腕に力をこめた……。
「おっ、素直~。いつもそうならいいのに」
「落とさないでよね」
照れ隠しに、反抗的な言い方をしてしまう。
「おう」
郁実はあたしの気持ちを知ってか知らぬか、そのまま自転車を走らせた。
門を出たところで、カメラを構えた報道陣に遭遇。
「井上くん!!ちょっとでいいから取材させてくれないかな!?」
声をかけられたけど、郁実はその場をスル―。
「無視して大丈夫!?」
「別にもう話すことないし。どうせ、またヒーロー扱いだろ?」
「……え?」
てっきり、ヒーローって呼ばれて喜んでると思ったから、その言い方が意外に思えた。
「真央を助けたのは、ヒーローになりたかったわけでもなんでもないから。彼氏として、当然のことだろ?」
ドキッ。
頼もしい言葉に、胸が高鳴る。
返事を返すように、
ギュッと腕に力をこめた……。