学校一のモテ男といきなり同居
「あ……アハハハ……」



否定するでもなく、カラ笑い。



めちゃくちゃ恥ずかしい!



「おっ、拒否らない?おもしろくねーな、嫌がれよ」



って、どっちなの?



思わずコケそうになったけど、なんだか緊張がほぐれた。



郁実は、「風呂入ってくる」って言うと、普通に先にお風呂に入った。



さっきのもただの冗談だったんだね。



ホント、人をドキドキさせて楽しむんだから。



イジワルだなあ……。










郁実がお風呂に入っている間、夕ご飯を作ることに。



郁実は何が好きなのかな?



そういえば、知らないや。



なに作ろうかな……。



料理の本をパラパラとめくりながら、首をひねっていると、テーブルの上に置いていたケータイが鳴った。



……友ちゃんかな?



テーブルに近寄り、ケータイを手に取る。



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