学校一のモテ男といきなり同居
「真央……」



ドキッ。



起こしちゃったみたいで、薄目を開けて郁実がコッチを見ている。




「おはよう…」



そして、ニコッと微笑む。



「やだなぁ、まだ朝じゃないよ」



「そっか。あと何時間、寝れる?」



「んー、余裕で6時間以上」



「やった」



布団を抱えて、無邪気に喜ぶ。



はじける笑顔に、あたしも笑みがこぼれる。









「もー。ホント郁実ってば、子供みたいなんだから」



「なんだよー。真央ってば、ガキなんだから」



「ええっ!?ガキって、それはないでしょ」



「ガキなんだよー。もっと色気出せ」



「ひどいっ!」



郁実にもっとかわいいって思ってもらいたくて、



一応気を遣ってたのに、そんな風にうつってたなんて。



ショックを受けてると、ベッドの上に起き上った郁実があぐらをかいて俯いている。



……あれっ?



急に元気がなくなっちゃったみたい。



「……どうしたの?」



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