学校一のモテ男といきなり同居
「…………」



次に述べられる言葉を想像して、照れてしまう。



「お前と、ずっと…一緒にいたい。あれもこれもって、欲張りだけど……絶対に、全部手に入れる」



髪に指を絡められ、そこに神経が通っているかのように、ドキドキする。



恥ずかしさに耐えきれなくなって、郁実から目を逸らした。



だけどそんなことを、郁実が許してくれるはずもなく。



「目ぇ……逸らすなよ」



もう片方の手で、顔の向きを元に戻される。







「だって……恥ずかしいよ」



「そんなの、俺だって」



「だったら、こーいうのやめて」



「しょーがねーじゃん。好きなんだから」



ストレートに言われて、顔が熱くなる。



さっきから体全体が火照ってるし、きっと顔も真っ赤になってるはず。




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