学校一のモテ男といきなり同居
「避けれないアンタが悪いでしょ!?そのぐらいわかるじゃない。毎日同じことの繰り返しなんだから…」



「俺は蛇が嫌いなんだよ!!つか、そんなのに慣れるかっ。素手で捕まえられるお前のこと、マジ尊敬するわ」



「うっさい!!」



ふたりとも出会った頃に戻ったのか、言い合いが止まらない。




「好きだからイジメた?そんなの…理由になんねーよ。一時、学校行くの嫌になったし。引っ越しが決まったときも、ラッキーって思ったよ」



「そんな……」



悲しそうな顔の白雪ちゃんを見ても、郁実は止まらない。










「だけどそのあとも、転校続きで……世渡り上手な自分に嫌気がさした。やっと、ここに戻って来れたとき……心底ホッとした。

昔の俺のことを知ってるヤツがいて、無理しなくても受けいれてくれる、ダチがいる」



「何が言いたいのよ」



「白雪と会えたとき、マジで嬉しかったよ。残念ながら愛情じゃねーけど、仲間として再会できて嬉しかった」



白雪ちゃんは複雑そうな顔をして、郁実に詰め寄る。



「あたしは……友達じゃ嫌なの、郁実の彼女になりたいのっ。お願いだから……あたしを選んでよ……」



ギュッと手を握り、泣きながら訴える。



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