学校一のモテ男といきなり同居
また、今日も頑張れる気がした。



郁実はいないけど、



あたしには思い出がある。



郁実がくれたアルバムを、久々に本棚から引っ張り出した。



これの存在を、すっかり忘れてた。












そういえば、



元カノが作ったんじゃないかって、妬いたっけ…。



今思えば、そんなことどうでもいい。



だって、いつだって郁実の側にいたのはあたしなのに、



どうして過去のことに一瞬でもこだわったんだろう。



彼女っていう立ち位置で、



郁実があたしを大切に想ってくれている…



ただ、それだけで幸せなはず。



今のあたしは、



そのことに気づくことができたから…



次に会ったときは、



変なことを言って、郁実を困らせないようにしよう。



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