学校一のモテ男といきなり同居
そして、校舎裏から引っ張りだす。




「お前はもう帰れ」




「うん、言われなくても…」




掴まれた腕を、軽く振り払う。




立ち去ろうとしたら、ミキオくんの声が後ろから聞こえてきた。




「あのこと……マジで悪かったと思ってる」




あのこと……?




該当することが多すぎて、どのことを指してるのかイマイチわからないけど、




きっと全体を通して言ってくれてるのかもしれないね。




もう忘れてたぐらいだし、あたしも今さら掘り返そうとも思わない。











「ううん。白雪ちゃんの命令には背けないもんね?それだけ好きってことだよね」




冗談で言ったんだけど、ミキオくんの頬が見る間に真っ赤に染まった。




「…どーしたらいいと思う?あんな気の強い女」




「あっ……あたしに聞く!?」




「同じよーなもんじゃん。テメーも相当気が強い」




うっ……。




「そうだけど。だからって、郁実ラブ!な、白雪ちゃんの攻略の仕方なんてあたしにはわからないよ」




「郁実先輩は……?結構嫌ってたじゃん。なのに、落ちた…」




ドキッ。



そうなんだけど。



改めて聞かれると、照れくさくて困る。



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