学校一のモテ男といきなり同居
「なんでかな……ん…と、いっぱい好きって言われたから…」



言ってみたものの、顔から火が出そう。




いっそどこかに隠れたい。




「えっ、それだけ?」




たいして驚くでもなく、ミキオくんは呆気にとられている。




「大まかに言うとそうなんだけど、細かいところでは…いつも守ってくれて、イジワルに見せて実は優しくって。

あたしのこと、放っておけない…って。照れや意地を張って突っぱねても、包みこんでくれた…」




「お~、やるな。さすが郁実先輩」




ヒュ~なんて口笛を吹いているけど、ミキオくんの顔は真剣そのもの。














「……白雪ちゃんにも、そのまま自分の気持ちをぶつければいいんじゃない?」




「えっ!!」




「大切に想われてるって知ったら…女の子は、嬉しいもんだよ」



「やー…俺、無理。言えねー!!」



さっきまでは強気だったのに、



頭を抱えて逃げ腰になっているミキオくんが、なんだかかわいい。



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