学校一のモテ男といきなり同居
もう、疑う余地はない。




「草野くん、これ……郁実だよ……」




「えっ!?まさか……」




あたしの言葉に、草野くんはかなり驚いている。




「あたし……わかるの。だって、全部郁実そのものだもん。そうだったんだ……夢が、叶ったんだね……」




雑誌をギュッと抱きしめる。
















郁実の夢が叶って、嬉しい。




それに、




あたしがどうでもよくなったんじゃなくて、




毎日忙しいから、




連絡を取ろうとしても、取れなかったんだ。




これで、全てが繋がった気がする。




これなら、あたしも頑張れる。




テレビや雑誌の向こうで、郁実が頑張ってるんだって思えば、




またいつか落ち着くときが来るまで、




安心して待つことができるから……。




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