学校一のモテ男といきなり同居
昨日は、あたしが怯えていたのもあるけど…




全て、草野くんの思うがままだとしたら?




あたしが怖がるポイントをわかって、そこをピンポイントで攻める。




いつ家に忍びこんでいたのかはわからないけど、




昨日も、




郁実がいたときと同じことをされたことが、今となっては納得できる。




ずっと、




見られてたんだ……。




そう思っただけで、ゾッとする。












「西原さん……家のカギ、変えた方がいいよ」




「えっ?」




「それと、なんとか彼氏とより戻してね。誤解でフられるなんて、バカバカしいよ」




あたしがそう言うと、西原さんの目が輝いた。




「そうだよね、あたし頑張ってみる」




「うん、あたしも応援してる」




そんな会話をしていると、チャイムが鳴った。




今から2時間目だ。




次は、




……美術だ。




深呼吸をして気合を入れ、




美術室へと移動した。





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