学校一のモテ男といきなり同居

美術室へ行くと、友ちゃんがあたしを探していた。




「真央、どこに行ったかと思った」




「ちょっと他のクラスに行ってたんだ」




「そうなんだ…ねえ、草野くんの今度の作品、真央がモデルなんだよね。どんなデザインなの？」




「見たことないからわからない…」




「えっ、そうなの!?」




「うん…」




出来上がってから見せるってことになってて、まだ見せてもらってないんだよね。




「楽しみだね～！絶対に入賞するよ」




「そうだといいけど」




草野くんは賞をとる可能性が大きいけど、不信感が募っているだけに複雑な心境。



友ちゃんと話していると、草野くんがやってきた。














「三沢さん。今日の放課後なんだけど、用事が入ったから、モデルの件はナシでいいかな」




「あ…うん、あたしは別に…」




「ごめんね」




そのうち先生が美術室に入ってきて、あたしたちは席についた。