学校一のモテ男といきなり同居
「それって、生徒手帳を盗ったと見せかけて合鍵を作るのが目的だったってこと？」



「やっぱり、そう思う!?確信はもてないけど、そうなのかなって」



「怖い……あっ!!そうだ!!草野くんに勝手にアドレス教えてごめん!!」




「そんなのいいよ…」




「だけど電話番号は教えてないから。そこまでしたら嫌かなと思って……って、こんなの全然フォローにならないか」




困った表情を浮かべる友ちゃんを見て、あたしはハッとした。




「電話番号は教えてないの？」




「うん…」




「草野くんから、電話がかかってきたことがあるの。だけど、あたしも教えてないし……」




「カバンを盗ったときに、ケータイも見たってこと？」




「きっとそうだよ…。もしかしたら友ちゃんに聞いたのも、形だけだったかもしれない。ホント怖い…」




「証拠がないよね…どうしたら…」




神妙な面持ちでふたりして向かい合っていると、向かいから白雪ちゃんがやってきた。










「ちょっと、あんたたちまたコソコソ話して！感じ悪いったらないんだけど？」




「うっさいな。あんただって、校舎裏でヤンキーとつるんでるくせに」




負けじと友ちゃんが応戦すると、白雪ちゃんが怒りだした。



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