学校一のモテ男といきなり同居
「ぜーんぜん。真央のこと、好きだから…どうやったら俺の気持ちが伝わるか、今、必死で考えてる」



必死…って。



「伝わってるよ…今まで連絡しなかったのだって、草野くんのことがあったからでしょ?これからは…」




「これからも、あんま連絡できないかも」




「ええっ、そんな」




「なるべくするから、許して」




「月1…とか?」




「わかんね」




これから、郁実とのハッピーな日が訪れると思ったら…違うんだ?




あたしのテンション、一気にガタ落ち。













そのうち会話もなくなって、夜の静けさの中、郁実への不満だけが募っていく。




せっかく会えたのに…また元の状態に戻っちゃうんだ?




どこの学校に通ってるだとか、詳しく教えてくれてもいいのに…。




あたしも素直に聞けばいいのに、離れている時間が長かったせいか、うまく言葉にすることができない。




今言葉を発したら…




キツい言い方になってしまいそうで、怖かった。



< 812 / 978 >

この作品をシェア

pagetop