学校一のモテ男といきなり同居
「ちょっと、どーいうことっ!?どうしてそこに郁実がいるのよ!!留学したんじゃないの!?」



お怒りモードで、叫ぶ白雪ちゃん。



郁実に聞けてなかったけど、こういう反応をするってことは、



白雪ちゃんは、郁実が日本にいたことを知らなかったんだね。



「去年の事件から…他にまだストーカーがいるんじゃないかって思って、こっちに残って色々と調べてたみたいなの」



「へえ……だから、あたしがアッチに遊びに行ったとき会えなかったんだ」




「えっ、あの写真は?」




以前、白雪ちゃんに、郁実と一緒の写真をみせてもらったよね…。




「真央に勝ちたくて、合成したの。あたしの方が近い場所にいる…って、アピールしたかった。

だけど半ば自然消滅って聞いて…罪悪感の方が大きくなったの。

あれからかな…あたしが真央に、優しく接するようになったのって」




「う…ん、どうだったかな…」




言われてみれば、写真をみせてもらって…本音を白雪ちゃんにぶつけたあとから、急に優しくなったかも。




「真央のこと本気だって言ってたくせに…結局、他の女と同じようにすぐに捨てるんだなって思ってたけど…やっぱり違ったね。

アイツ、マジで真央のこと…好きだったんだね。普通、そんなことまでできないよ…」




「そうだね……」




「なにひとりで愛されてんの?あたしにも分けろ」




不満そうな口調で、白雪ちゃんが話す。




また…あたしたちケンカしなきゃいけないのかな。




せっかく友達になれたと思ったのに。




けど、だからって媚びるなんてことはしたくない。




それがあたしだから、正直な気持ちを…今、白雪ちゃんに話そう。














「これだけは、分けれないよ…白雪ちゃん、ゴメン……あたし、郁実が好き。独占したい。他の誰にも、渡したくないの」



言ってて赤面。




それでも、こんな言葉じゃ表しきれないぐらい郁実が大切。



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