学校一のモテ男といきなり同居
合鍵
朝、目覚めて…



心臓が止まりそうになった。




……えーっ!!




どうして郁実があたしのベッドで寝てるの!?




目の前には、郁実の綺麗な寝顔。




そして、脇腹から背中へと抱き寄せるように、無造作に置かれた腕。




う……わ。




動いたら起こしてしまいそう…って、そんな気遣い無用だよね?











「郁実っ…郁実ってば、起きて!」




大きな声を出して肩を揺すると、眠たそうにあくびをしている。




「ふぁ~……ん、おはよ。今日もかわいいな」




ひっ……。




殺人的セリフとスマイルを見せたあと、すぐにあたしから腕を外し、寝返りをうって反対を向いてしまった。














「スー…スー……」




ウソ……また寝ちゃった?




少し様子をみていたけど、寝息が聞こえてくるだけで起きる気配がない。




……寝起きからこんな衝撃を受けるなんて、思ってもみなかった。




確か以前も、部屋を間違えてあたしのベッドで寝てたことがあったよね…。



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