学校一のモテ男といきなり同居
すると、女の子が大口を開けて笑い出した。



「アーッハッハ!!ちょっと、なんの告白!?するなら、郁実に直接して?あたしに言われても困るー」



なぜか一人でウケている。



これ、新手の嫌がらせ?



反論も怒ることもせず、はなから相手にされてないってヤツなのかな。



それならまだ、お互いがムキになって言い合う方がいいかも…。



「そんな顔しないで?あたしも今郁実に聞いたところだから。ふたりが別れてなくてホントよかった」



女の子があたしを見てニッコリと笑う。



「よかった…?」



わざとこんなことを言って、あたしを混乱させるつもりなの?




わけがわからず黙っていると。




「とりあえず中に入って!ほら」



女の子があたしを無理矢理部屋の中に押し込む。



そ、そんな!



ふたりが暮らしてたへやに入るなんで、



あたし…まだ、心の準備ができてない。



「帰るーっ!!」



「ええっ?帰らないでよ。郁実からも、一緒に待ってるように言われたの」



「そんな…郁実が何考えてるのか、わかんないよ。あたしのこと、やっぱり嫌いになったんだ…」



泣きそうになっていると、女の子がブッと吹き出した。







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