学校一のモテ男といきなり同居
郁実ちゃん、って呼ばれてるんだ…。




「で、飯は?」




「あっ、はい。すぐに用意します」




なんだか、用意しなきゃいけない雰囲気。




さっき作っておいた料理を、テーブルの上に並べた。




「お~!久々に上手そうな飯が食える!高木ちゃん、いい子雇ったな」




イケメンさんは嬉しそうに笑って、食事を始める。




……あたし、雇われたわけじゃないんだけどな。




なんとなく言えず、またテレビを見ていると。












「あ~、疲れた。今日飯いらね。外で食べて来た……ん?」




また、別の男の子が部屋の中に入ってきた。




今度はあたしとタメに見える男の子。




キリッとした切れ長の目元が印象的な、茶髪の男の子。




郁実とは少しタイプが違うかな。




「えっ、誰!?この子…」




目を大きく見開き、あたしのすぐそばまで飛んできた。




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