学校一のモテ男といきなり同居
「いる……」



それだけ言って、視線はテレビに。




「いんのかよ!付き合ってどのぐらい?」




「えー……1年ちょっと…かな…」




「そろそろ飽きてきた頃だろ?俺に乗り換えな」




なんでそーなるの!?




「うっさい。テレビ見てるんだから、邪魔しないで」




もう、話す気すら失せてくる。




「ひでぇ。真剣に話してんのにさー、テレビの方が大事?バイトが偉そうに」




茶髪の男の子があたしをニラんできた。




とてもじゃないけど、真剣にはみえない。




思わずカチンときて、あたしもニラみ返した。














「あたしはここでバイトしてるわけでもないし、夕食だって流れで作っただけ!

彼氏とだって別れる気もないし、むこうが飽きたとしてもあたしは絶対に飽きないんだからっ!!」




「なっ……」




茶髪の男の子は絶句している。




だけどもっと驚愕の表情を浮かべている人が、いた。



< 851 / 978 >

この作品をシェア

pagetop