学校一のモテ男といきなり同居
「あたし…帰らなきゃ…」



ここにいるのが、急に不安になってきた。



部屋を出ようとすると、誰かにぶつかった。



「わあっ…」



「真央、ただいま」



い…郁実っ!?



あたしがぶつかったのは、郁実だった。



爽やかな顔で、あたしに笑いかける。



だけど今は、その笑顔さえ…信じることができない。









無言で駆け出すあたしだったけど、



気づけば、郁実の腕の中。



「はっ…離してよ!!」



「…どした?」



「別に、なにも?遅くなったから、帰るの!」



尋常じゃないあたしの態度に、郁実も不思議そうな顔をしている。



だよね、いきなり過ぎるよね。



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