学校一のモテ男といきなり同居
「きゃーっ!!郁実っ、やめて!!」




必死で郁実の服を引っ張って、やめさせようとするけどあたしの力では止められない。




今にも殴りそうな勢いで、茶髪の男の子の胸ぐらを掴んでいる。




「なんも知らねーくせに、いい加減なこと言うなよ!!」




「お前金に困ってそーだったもんな?あの高木に、体で媚びるぐらいだから、よっぽど仕事が欲しかったんだろ?

おかげでいい仕事持って来てもらって、お前だけズルい……」




なっ……なんて言い方するの!?




さすがにそれには、あたしもイラッとした。




文句を言おうとした瞬間、郁実の腕が振りおろされた。













――バキッ!!



ああ……。



やっちゃったよ……。



だけどもう、止める気すら起きない。



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