学校一のモテ男といきなり同居
そうだとわかっているのに、苦しいよ。




こういうことは、郁実の口から聞きたかった……。




わざわざ話さなくてもいいことを、話す心理。




それは…あたしへの挑戦?




やっぱり、そう思わずにはいられない。















「郁実も何時になるかわからないし、あたし帰ります…」




これ以上、ここにいたくない。




例え郁実が戻って来たとしても、また…高木さんと別室にこもりでもしたら、もうやってられない。




夕食まで作って、なんのためにここに何時間も拘束されているのか。



郁実に会いたいから来たのに…



事情があるにしても、あたしにはそれは受け入れられそうにない。




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